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最後の海外日系人訪日団=37年の歴史に終止符

9月15日(水)

 「一つの時代が終わる」――。渡伯から半世紀間、一度も帰国していない一世に里帰りの機会を与えてきた海外日系人訪日団の歴史に終止符が打たれる。
 最後の訪日団となる第三十七次海外日系人訪日団は、十日午後三時よりサンパウロ総領事公邸サロンで結団式を行なった後、イビラプエラ公園内開拓先没者慰霊碑を参拝、日本へ向けて出発した。
 結団式には、団員十五名と付添い人七名、石田仁宏在サンパウロ総領事、中沢宏一県連会長のほか福井、東京、長野、熊本、福岡、山形、大阪、山口の各県人会代表者らが出席した。
 訪日団を引率する中沢会長は「訪日団は今回で最後。首相来伯の忙しい時期ではあるが、日本の各団体に三十七年間のお礼をするため引率する。私には一度も日本へ帰っていない方の気持ちは表現できないが、皆さんの旅行のためにできるだけのことをしたい」と挨拶。
 石田総領事は「半世紀以上を経て、故郷の土を踏む皆さんはさぞかし期待に胸をふくらませていることでしょう。お元気な姿でご家族の待つブラジルへお戻りになられますよう」と激励した。
 福田輝久さんは団員を代表して挨拶し「短く懐かしい滞在を心待ちにしている。帰国後は日本の様子を報告したい」と述べた。仕事に追われて五十年ぶりの訪日となる福田さんは「なんといっても友だちに会いたい。兄弟とも会い、親の墓参りに行く」という。
 約七十年ぶりの訪日となる遠藤勝美さんは、満州事変後の混乱期に兄と共に来伯。「別れた弟がどういうふうに学校へ上がったのか知りたい。妹らに会うのが楽しみ」と日本の家族へ思いを馳せる。
 第三十七次団員は以下の通り。城本昭一(77)、山内博(56)、中沢洋子(57)、柳瀬時雄(81)、福田輝久(69)、柳瀬マキ(74)、上野一郎(88)、田中文子(72)、吉田博実(73)、遠藤勝美(86)、小橋タマヱ(92)、山本絹子(79)、宮脇松枝(72)、藤川次郎(78)、折井喜(90)。

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