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首相演説(州政庁)の要旨=日・中南米新パートナーショップ構想

9月16日(木)

 多くの中南米諸国は、過去に軍政や内戦、自然災害や経済危機など幾多の困難を乗り越え、現在の平和と安定を達成しました。民主主義の基盤強化し、市場経済を発展させるにはたゆまぬ努力が必要です。日本は、その価値を共有する国として、今後とも中南米諸国の改革努力を支援していきたいと考えます。
 経済面においても、長きにわたり日本は、中南米にとってアジアにおける最も安定した貿易・投資パートナーです。しかし、八十年代の中南米の債務危機や九十年代の我が国の経済停滞等により、両者の経済関係はかつての勢いがそがれてしまいました。いまこそ未来に向けて新たな展望を描こうではありませんか。
 東アジア等により中南米は世界でも最もダイナミックに発展を遂げつつあります。この地域の「相互利益の大きな潜在性」を共に開拓するために、私は「協力」と「交流」の二つの指針に基づき取り組んでいく決意です。
 第一の指針は「協力」です。それは「経済関係の再活性化」と「国際社会の諸課題への取組」の二つの柱からなります。豊かな資源・エネルギーに恵まれた中南米の重要性は高まりつつあります。六十年代から七十年代にかけて日本はブラジルで資源開発型の大型投資を行い、多くの日本企業が進出し、ブラジル経済発展に貢献しました。
 「協力」の第二の柱は国際社会の緒課題への取り組みです。日本と中南米は国際社会の平和と安定を維持するために、協力することができます。それには国連強化が必要です。中でも国連の下での集団行動が一層の実効性・信頼性を有するよう、常任・非常任議席双方を拡大する形で安保理改革を行って行くことは国際社会の全体の課題です。
 日本と中南米の関係強化に向けた第二の指針は「交流」です。日本と中南米は、これまでに培った友好を基礎に、より深い相互理解とより強固な信頼を築くべきです。ジーコ監督率いるサッカー日本代表チームはジーコ・ジャパンと呼ばれ、日本全体から期待されています。
 我が国は今後五年間に、留学生を含め中南米諸国から延べ四千名の青年を招聘致します。太平洋を渡る若者たちが、二十年、三十年後の日本と中南米を築く姿が眼に浮かびます。東アジアと中南米が、新たな関係を進めるための一つの貴重な場として、東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラムにおいて、日本は主導的役割を果たして行きます。将来の適当な時期に、同フォーラムの外相会合を日本で主催する考えです。

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