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広島文化センター=体育館を完成させた=「若者たちを集めたい」=雨天でもラジオ体操ができる=スポーツ・イベント企画へ

9月28日(火)

 広島文化センターに体育館が完成し、広島県人会(大西博巳会長)は二十七日午前九時から、サンパウロ市アクリマソン区の同センター(タマンダレー街800)で竣工式を開いた。横十七メートル縦三十メートルの五百十平方メートル。この日、中国ブロック五県の青年部がバレーの対抗試合をするなどして使いごこちを確かめた。ブラジル・ラジオ体操連盟が二十七日から、指導員を派遣。毎朝六時三十分からラジオ体操を行なっている。
 「会から離れていく若い人たちを何とかして集めたい」。体育館建設には、県人会の切実な願いが込められている。落久保博副会長は「長年の夢がようやく叶いました」と白い歯をみせた。
 総工費は十万レアル。広島文化センター建築に当たっての県からの補助金や会員の寄付で賄われた。今後、更衣室や管理人室もつくる。
 式で、大西会長は広島日伯協会など母県側の支援に感謝。その上で「スポーツのチームを組織して、体育館をたくさん利用してください」と呼びかけた。
 引き続き、同会長、落久保副会長、カルロス・モリナガ理事、カルロス・ナカガワ青年部部長の四人でテープをカット。ラジオ体操をして、体を温めた。
 また、各県青年部対抗でバレーの試合を楽しんだほか、オザスコ文協バトミントン部が競技を実演してみせた。
 ナカガワ部長は「中国ブロックでは、毎年ピクニックや運動会を行なっています。体育館が完成。フットサル、テニス、ハンドボ―ルなどスポーツ関連のイベントを企画することが可能になりました」と話していた。
 広島文化センター近隣に住む日系人の間で、居住地の近くにラジオ体操の出来る場所が欲しいという希望がある。県人会の傘の下にラジオ体操会が組織され、ブラジル・ラジオ体操連盟が指導員を送り込むことになった。
 会の発足は十月二日だが、既に二十七日から体育館でラジオ体操を行なっている。大西会長は「ここは、屋根が掛かっているので雨天の日も大丈夫です」とPRしている。

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