ホーム | 日系社会ニュース | 念腹忌全伯俳句大会=70人参加し作句三昧

念腹忌全伯俳句大会=70人参加し作句三昧

10月14日(木)

 第二十六回念腹忌全伯俳句大会が十日、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日系老人クラブ連合会会館であった。サンパウロをはじめ、マット・グロッソ・ド・スール、パラナ州など約七十人が参加し、花鳥諷詠の作句を競った。
 主催は、俳誌「朝蔭」発行所(佐藤牛童子主宰)。佐藤主宰は「念腹先生はブラジルに俳句王国を築くため、地方を積極的に行脚されていました」などと語り、俳句の普及に奔走した兄・念腹と妻・潔子の功績を称えた。
 「念腹忌」、「潔子忌」、「金鳳樹」、「煙曇」、「嘱目」を席題に、出席者は句を捻り出した。総合点のトップは佐藤孝子さん。二位、三位はそれぞれ、小橋矢介夫さん、星野瞳さんだった。
 牛童子の特選十句は次の通り。〈老いて知る師恩の深さ念腹忌 新津稚鴎〉、〈念腹忌カンテラ俳句で鍛え来し 稲垣八重子〉、〈青き踏むテロの国より無事戻り 大熊星子〉、〈句縁とは暖かきもの念腹忌 猪野ミツエ〉、〈思ひ出すエプロン姿の潔子の忌 佐藤孝子〉、〈潔子忌や母親で交はすホ句の文 二見智佐子〉、〈三千キロスモッグのサンパウロ市へまっしぐら 笹谷蘭峯〉、〈紫蘇の穂の味噌漬携へ潔子の忌 中井秋葉〉、〈火の玉の如き日輪煙曇 栢野花影〉、〈アラポンガ山伐り時代の若さ欲し 寺部すみ江〉。
 兼題句の特選十句は──、〈春寒に打ち勝つ体操欠かさずに 本田たね子〉、〈師を偲ぶ友減り寒き春なりし 杉本鉱一〉、〈肉食と思ひし獏は木の芽好き 藤本千秋〉、〈野遊のジーンズの母若し 丸尾玉枝〉、〈野遊の先づ朝餉迄ボール蹴り 西田明星〉、〈皇妃住みしばら色館のジャカランダ、坂本美代子〉、〈着こなせるドレーブの服ジャカランダ 鈴木文子〉、〈妻恋ふて喉鳴き破るアラポンガ、湯田南山子〉、〈病棟の叫びにも似てアラポンガ 山下志げこ〉、〈夢を食ひ飽きたる貌の檻の獏 菅原岩山〉。敬称略。

image_print

こちらの記事もどうぞ