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東西南北

12月4日(土)

 ハイチに駐留し平和維持活動を行っているブラジル軍のペレイラ総司令官は二日、米国、カナダ、フランスから「もっと強力に」治安維持に取り組みよう圧力を受けたことを明らかにした。一日にはハイチを訪問した米国のパウエル国務長官が滞在していた付近で銃撃が発生したが、同司令官は偶然の一致とコメントした。ハイチ問題についてアモリン外相は二日、麻薬、押し寄せる移民など自国に影響する問題にしか関心を払わないと先進国を厳しく批判した。
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 エスピリト・サント州保安局情報部は、服役者の路線バス焼き打ち計画を前以って通告したが、軍警は事前措置を怠ったと発表した。事件の起きた十八日、軍警本部は四日間にわたったバス焼き打ちの場所と時間など犯行計画を知っていた。治安特殊部隊(FNSP)の出動要請に至ったことで同州情報部が軍警に対する不満を訴えた。FNSPは事実関係の解明を行う。
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 軍警は二日朝、四年間に十五人以上の女子大生を強姦し、「Unesp(パウリスタ州立大学)の通り魔」との悪名を得ていた男(31)を逮捕した。男は容疑を否定しており、DNA鑑定が行われる予定。また同日、サンパウロ市東部では三月以降十人以上の女性を強姦していたカルドーゾ容疑者(28)が逮捕された。
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 教育省の教育研究院(INEP)は、〇四年に国立高等教育試験(ENEM)を受けた学生の平均点が百点満点の五十点以下で、昨年より低下したと発表した。作文や応用科目の質問に対し、それぞれ四八・九点と四五・六点。昨年はそれぞれ、四九・五点と五五・四点。個別に見ると優秀が一三・七%、辛うじて及第が七二・七%、落第が一三・六%だった。

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