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小田幸久さん率いる=『楽鼓座』が来年1月来る

12月10日(金)

 和太鼓を日系社会に普及させた立役者、小田幸久JICAシニアボランティアが、地元福岡県の川筋太鼓「楽鼓座(らっこざ)」を率いて来年一月、再びブラジルを訪れ、一月二十一日から三十日までアチバイア、サンロッケ、ロンドリーナ、プレジデンテ・プルデンテ、リオデジャネイロの各地で公演する。
 「川筋壱響祭 楽鼓座イン・ブラジル」と題して、十二歳から二十七歳まで六人のメンバーが「色彩」「川筋太鼓」など八曲を披露。サンロッケでは「ひまわり太鼓」、アルモニアの「響楽座」も出演する。
 川筋太鼓は一九六二年、炭坑事故の犠牲者の慰霊碑を建設する資金づくりを目的に、福岡県穂波町で始まった。全身を使ってバチを打ち込む勇壮な打法は、勇ましい筑豊の鉱夫を思わせる。
 小田さんが会長を務める「楽鼓座」は、一九九一年に穂波川筋太鼓保存会として結成された。伝承太鼓を中心にさまざまな曲を手掛け、創作太鼓も行なう。アメリカ、インドなどでも積極的に活動している。青山明政ACENBRA副会長は「小田先生のおかげでブラジルにバッと広まった太鼓だから、これからも続けていきたい。当日は元気のいい太鼓が聞けるはず」と話している。
 前売券は、大人二十レアル、子供/学生/六十五歳以上十レアル。当日券は、大人二十五レアル、子供/学生/六十五歳以上十二・五レアル。各地の公演日程と前売券販売等詳細の連絡先は以下の通り。
 ▼アチバイア(一月二十一日午後八時、シネ―イタ文化公会堂)電話11・4412・1424、11・4413・6371(ACENBRA)/11・4416・1185(青山)▼サンロッケ(二十二日午後四時、国士館大学スポーツセンター)電話11・3207・8961、11・5621・1131(ひまわり・島田)▼ロンドリーナ(二十三日午後七時、マリスタ劇場)電話43・3324・6418▼プ・プルデンテ(二十八日午後八時半、コレージオ・クリスト・レイ内劇場)電話18・223・5031▼リオデジャネイロ(三十日午後四時、ジョアン・カエタノ劇場)電話21・2556・9010。
 アチバイア日伯文化体育協会、パラナ日伯文化連合会、リオデジャネイロ日系協会、プレジデンテ・プルデンテ和太鼓協会の共催。後援は国士館文化センター委員会。助成は国際交流基金。

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