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コラム オーリャ!

 ハード(箱物)よりもソフト(内容)を優先して考えるべき――。
 将来的な結束力が懸念される日系社会だが、未来を担う若い世代には頼もしい人材がたくさんいる。県費留学生・研修生制度で日本に渡った若者らでつくるASEBEXもその団体の一つ。
 「私達の根っこは日本にある」「日本のよさを残したい」。取材をした誰もが、頼もしい言葉を口にする。ただ、それも日本にいけたからこそ、というのが皆の共通認識だ。社会を動かすのはあくまでも人、そして若者。投機的な要素の強い総合センターへの投資より、日本との交流を活発にするなど次世代へ投資するという発想が生まれてもいい。
 サンパウロ大学教授ら高学歴者がズラリと並ぶ現祭典協会幹部。かつて自分らを犠牲にしてまで彼らの未来に投資してくれた先人の思いを今こそ思い出すべきだ。(記)

04/12/16

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