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日伯両国好きになろう=松柏大志万=50日かけ〝実地〝勉強へ

12月17日(金)

 松柏・大志万学園の第十五回訪日使節団は、二十七日から約五十日間かけて東京、千葉、三重、京都、奈良、鳥取、広島、北海道など日本各地を訪問、学校交流や正月行事参加、市内見学などを行なう。今年は、十三歳から十七歳までの男女十一人が参加する。
 「ブラジルを立派に代表するように頑張ります」と挨拶する斎藤正志マルシャル団長(中級二年)ら一行は、姉妹校の小櫃小・中学校はじめ、玉川学園、網走小学校などを訪問し、同年代の子どもたちとの交流を深める。また、明治神宮歳旦祭、皇居一般参賀、靖国神社参拝、日本武道館の席書大会、伊勢神宮参拝など、正月行事に参加するほか、スキー体験、流氷見学などを通して自然の美しさ、厳しさに触れる。
 一行は、一年半かけて日本について勉強を重ね、裏千家センターでの茶会および席書大会に出席するために茶道と書道も学んだ。
 日本とブラジルを好きになるのも目的のひとつ。滞在中は毎晩反省会を開き、その日に感じた疑問点を通して「なぜ日本はこうなのか」「なぜブラジルはこうなのか」を深く考える。
 野球好きの竹田洋マルセロさん(中級一年)は、日本で野球の試合を見るのを楽しみにしている。また、宮村秀洋ドウグラスさん(中級二年)は「日本語をもっと上手になりたい」、坂口藤井奈々さん(中級四年)は「たくさん友達を作りたい。日本文化をもっと深く学びたい」と抱負を語った。
 引率の斎藤上田永実さんは、「ブラジル人として、日系人としてしっかり日本を見てくることが目的です」などと説明。一行は、二月十二日に帰国する。

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