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「生活勉強」を50年=サンパウロ友の会が記念会

12月21日(火)

 創立五十周年を迎えたサンパウロ友の会(矢崎幹子リーダー)は、去る十月二十一日午前十時から、ピニエイロスの聖公会教会で約百人が出席のもと記念会を行なった。カンピーナス、アチバイアからも参加者があり、リオデジャネイロ友の会(宇根道子リーダー)会員も祝福にかけつけた。
 記念礼拝、リーダー挨拶、友の会の歩みをたどるスライド上映などが行なわれた。また、五十年間会員として携わってきた金村文子さん、植村珠子さん、黒川恵美子さんを紹介、記念品を贈呈した。
 母団体である全国友の会から、石川邦子中央委員と杉山君枝中央委員が訪れ、「愛、自由、協力による社会実現のために友の会の生命(いのち)を強めよう」と題して講演した。
 全国友の会は、羽仁もと子創刊の雑誌『婦人之友』の読者が生んだ団体。「自由・協力・愛」をモットーに、健全な家庭を育み、地域に働き掛け、より良い社会を創るよう活動している。現在百九十二(海外十)団体が存在し、サンパウロ友の会には、近隣同士が集まる八つの「最寄り会」がある。
 「生活勉強」は、健全なる家庭生活をめざして、衣食住の経営。時間の使い方、予算のある家計、子どもを自立へと導くよい生活習慣など、実行をもって研究を進めている。
 記念会中にも「生活勉強発表」が行なわれ、永田公子さんが「物価調べ(十年間の比較率)」、酒井啓子さんが「福祉(われらの公共費の使われ方)」、加藤和代さんが「時間調べ」についてそれぞれ発表した。
 記念会は、午後四時まで行われた。

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