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東西南北

1月13日(木)

 外交官養成学校リオ・ブランコの入学試験の必須科目から英語をはずすことが昨年十二月に決まり、論議を呼んでいる。アモリン外相はこれを「民主的決定」と強調、受験者に外交官や上流階級の子弟が多い現状に表される「エリート主義」を排除し、全国から幅広く受験生を募る考えを示した。外国語の習得は養成学校で強化する。一九六〇年代にも語学試験が入試科目にない時期があった。
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 セーラサンパウロ市長は十一日、〇五年度市予算は二十億レアルカットされ、百五十二億レアルに留まると発表した。サンパウロ市は他に前市政から引き継いだ債務、公共サービス下請け企業への債務も含め十六億レアルの債務がある。市長は就任直後、建設会社から支払い延滞分六百四十万レアルの決済を要求された。他にビリェッテ・ウニコの市側十一月分支払い延滞もある。借金取りに追い回される毎日だという。
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 ポルト・アレグレ市で連邦大学の入試に出向いたクリスチアンさんとウイリアムさんの兄弟は定刻ギリギリだったため走って試験会場へ到着。軍警三人が、窃盗犯と誤解し、入場を阻止した。二人は入試を受けられず、同市警察署へ抗議を申し立てた。軍警らは二人が黒人で、犯罪の多い貧民街の住人だったことから、受験者に成りすました泥棒と判断したようだ。
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 サンパウロ市でバスと乗合バスが十二日にスト入りした。サンパウロ市交通機関公社は、運行中止となっているのは一部地区と発表。バス組合によると、六千五百台が運行を中止。サンパウロ市は十月以降、総額六百万レアルに上るバス会社への各種補助金の支払いを滞らせている。

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