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援協新役員〃候補〃を発表=コンビ続くのか=和井現会長&山下前事務局長=対抗シャッパなければ3月総会で承認へ

2月19日(土)

 サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)は十七日定例役員会を開き、新役員(任期・二〇〇五年四月~二〇〇七年三月)の候補者名簿(シャッパ)を発表し、賛成多数で可決された。理事、監事など五十一人のうち、十四人が新しい顔ぶれ。去就が注目されている和井会長も名前を連ねている。山下忠男前事務局長(71、京都府出身)が、理事に推薦された。対抗シャッパが提出されず、三月十九日の総会で承認を受ければ、職員からの理事会入りは初めてになる。
 酒井清一第一副会長(会長代行)によると、一月末から三回、選挙委員会を開き、人材を絞り込んできた。十日の常任理事会で承認された。
 和井会長は、自身の年齢や病床にある妻の看病を理由に、非公式に退任を示唆する発言を繰り返している。シャッパに名前が入ったことで、勇退の可能性は消えた。
 また、理事会に加われば名誉会長には就任出来なくなるため、役付けはともかく現役として働くことは確かな状況になった。
 山下前事務局長は、勤続約三十五年の実績を買われた。福祉事業に対する現場の意見を理事会に反映させてほしいと期待がかかる。 小畑博昭元事務局長にもこれまで、たびたび声がかかっている。自身の健康状態や教会の仕事などを理由に理事就任を断っている。
 対抗シャッパが出る可能性は少なく、総会で承認を受けることになりそう。その後の役員の役付けに、関心が集まる。
 援協では、竹中正氏が七五年に会長就任を果たした時、中沢源一郎元会長が第一副会長として一期だけ残ったという過去がある。和井会長が会長を続投するとは限らない。
 それでも、経営と実務の責任者、和井会長と山下前事務局長のコンビが、〃復活〃するのは間違いないだろう。そうなると、〃院政〃と言われる可能性もあり、関係者の奮起を促したいところだ。
 シャッパによると、新井ジュリオさん(74、二世)、山口正邦さん(73、長野県出身)、西村清治さん(61、三重県出身)が、監事から理事に昇格。
 与儀照雄次期沖縄県人会会長(61、二世)、永山八郎元コチア連絡協議会会長(70、福島県出身)、上野ジョルジ・スザノ農村文化体育協会会長(56、二世)などが、新役員に推されている。
 援協初の女性理事になった河野八重子さん、水本すみ子さんはいずれもはずれ、立山道子ヴィラ・カロン文協婦人部部長(73、宮城県出身)、高柳民子サウーデ文協婦人部前部長(74、二世)がそれぞれ理事、補充理事に推薦された。

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