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「教師研修」に的をしぼる=地域間の交流活発化を=全伯の日語教育機関学校の代表者一堂に

3月8日(火)

 日本語教育機関や学校関係者の代表者を集めた会議が三日~六日まで、サンパウロ市内のホテルとブラジル日本語センターであった。いずれの会議も教師研修に的を絞り、(1)地域間の交流活発化(2)実践報告集の作成──などが提案された。
 今回開かれたのは、JICAの「二〇〇四年度日本語教育分野における全伯モデル校代表者・全伯日系社会シニア・ボランティア合同連絡会議」(三、四日)とブラジル日本語センター(谷広海理事長)の「全国地区代表者会議」(五、六日)。
 モデル校代表者・シニアボランティアの合同連絡会議には、ベレーン(PA)からポルトアレグレ(RS)まで、十七の地域から代表者が出席。各地の報告やグループ別の討論を通して、教師研修会の実状や課題を探った。
 三分一貴美子ブラジリア日本語普及協会理事長が二日目に討論結果のまとめを発表。全国規模の大ブロック、北伯、ブラジリアといった中ブロック、地元の小ブロックに分け、「各ブロック間で情報の流れがスムースにいくようにすべき。地域の指導者となるリーダー研修も実施してもらいたい」などと話した。
 中元司郎継承日本語教育センター所長は「教師自身の手で、残した記録がコロニアにはほとんどみられない。ぜひ、実践報告をつくってもらいたい」と激励。最後に、小松雹玄ブラジル事務所所長が「教師の悩んでいる所に手が届くような研修を企画してほしい」と締めくくった。
 これを受ける形で、日本語センターの代表者会議が行われた。モデル校代表者らが、サンパウロ州内から地区代表者に研修会の企画の立て方などをアドヴァイスした。
 同センターは、昨年八月に作成し今年三月に更新した「日本語教師研修会実施マニュアル」を配布。このマニュアルを元に、各地の実践報告などを共有の情報していくことについて、検討した。
 同センター事務局は「研修会の具体的な内容について、踏み込んだ話し合いが出来た」と、手ごたえを感じたようだ。

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