4月16日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】十四日午後三時ごろ、サンパウロ市東部ヴィラ・ギリェルミナ・エスペランサ区アリプアナ街42の自宅で、弁護士サコダ・ラウロ・テルオさん(40)が死亡しているのを、立ち寄った同僚が見つけた。トイレで倒れていたサコダさんの腕と足は縛られ、頭に傷があった。ヴィラ・マチウデ区第二十一警察は殺人事件とみて、仕事絡みで人間関係のもつれがなかったなど捜査を始めた。
調べでは、同僚が立ち寄った際、自宅の玄関のドアは開いていたが、こじあけられた様子はなく、物を盗まれた形跡もなかったという。
サコダさんは、旧市街ドン・ジョゼ・ガスパル広場にある法律事務所に勤務。民法と労働法を担当していた。一人暮らしだった。近所の住民によると、控えめの性格で来客の姿を見かけたことはほとんどなかったという。エスタード紙は、「親族の大半は日本で出稼ぎ中で、十五日夜明けの時点では、サコダさんの身内の居場所をつかめていない」としている。