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なぜそこまで/勝つ見込みなし=当惑の関係者に聞く

4月28日(木)

【原田清氏=選挙管理委員長】
 「裁判所から、選挙の差し止め命令が来れば止めるし、来なければやるだけ」と今回の谷氏の訴えに異議を申し立てる意思のないことを明らかにした原田氏。
 「(訴訟内容を)見ていないから何とも言えない」としながらも、名前は明かさなかったがすでに、ブラジル法曹界を代表する四人の選挙専門の弁護士に連絡したという。
 「全員に『ハラダ、大丈夫だ』と言われたから、安心している」と落ちついた様子で電話での取材に答えた。
 邦字紙新聞の広告にでているものが、その内容であるとすれば、「(谷氏が)勝つ見こみはない」との返答も得ているという。
 谷陣営が主張している法的解釈の問題については、「定款に乗っとって意味を分かり易くしただけ。Maioria voto dos presentesとmaioria simples dos votosは全く同じ意味」と強調した。
【下本八郎氏】
 そういうことで勝たんでもいいと思う。自分のグループと話し合ってみる。感心しないね。こっちになんの相談もない。個人行動は好かない。
【渡部和夫氏=文協改革委員会委員】
 谷広海候補の仮処分申請に関して、渡部和夫委員は「最後だよね、そんなことすれば」と嘆いた。「コロニアをバラバラにする動きだと思う。どうしても選挙に勝とうとして、残念です。百周年を前にした大事な時に、なぜここまでするのか本当に分からない」。
 「選挙前に三候補を集めて説明会をした時に第二次投票(決選投票)を、みんなで決めたのに、今ごろこんなことしてくるのはちょっと理解できない」と首をかしげる。「事実、maioria relativaにした方がいいのでは、という議論もあったのだから、その時に言って欲しかった」。
 加えて、「定款を元に選挙規程を作った時に、意味を変えた訳ではない。詳しく解釈しただけ」との考えを述べた。
 谷氏が「上原さんたちがヴィラ・レオポルジーナ案にこだわる以上、話し合えない」としていることに関して、「それなら土曜日の百周年総会で中止提案を出して、キャンセルしたらいい。残しておいた方が選挙運動の材料になるから、それをやらないみたいだ」と分析する。
 「上原先生は、リベルダーデによい土地があれば、そちらに総合センターを建ててもいいと考えている。リベルダーデ案を出して、総会で話し合ったらいいのでは」と語った。

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