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草の根無償資金=アマゾニア病院支援=43万ドルで新病棟整備

 【ベレン発】日本政府による草の根・人間安全保障無償資金協力で、「ベレン・アマゾニア病院手術棟・集中治療室棟機材拡張計画」の供与式が5日午前、同院にて行われた。
 草の根資金により、超音波・心電図エコー検査装置、動画撮影機能付きレントゲン機、ポーターブル超音波EDGE、内視鏡(カメラ)、手術装置一式、電子内視鏡など購入のため、43万5555米ドルが供与される。
 2013年以降、手術室や集中治療室の大幅な拡充を行うため、新たな病棟整備計画を進めているが、資金不足から大型機材等を購入する余力がなかった。今回の支援により年間6千回の手術、40万人超の患者への対応が期待される。
 パラー州ベレンのアマゾニア病院は、高い医療水準を持った日系人の病院として評判になり、現在の患者数は現地ブラジル人が約8割を占めている。
 式典には在ベレン領事事務所の小林雅彦所長ほか、アマゾニア日伯援護協会の山本ジルベルト会長、パラー州のヴィトル・マテウス衛生局長などが出席した。(パラー州 下小薗昭仁通信員)

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