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東西南北

4月29日(金)

 サンパウロ市の路線バス運転手と車掌が、会社側とインフレ調整分として七・七一%、実質ベアとして五%の昇給交渉をしている。合意に至らなければ、二日からストに入る見込み。マイクロバス(ペルエイロ)もストに便乗して、共同作戦を展開するらしい。労組は二十八日、会社側への抗議として早朝運行を停止し、六時から運行を始めた。組合員らは二十九日午後四時に会議を開き、ストの是非を決定する。
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 最低賃金二百六十レアル以上の年金を受領している年金生活者は、一日から六・三五%調整され六月から受け取る。四月三十日まで三百レアルの年金を受領していた人は、五月分から三百十九レアル〇五セントとなる。二〇〇四年五月以後、定年となった人は受領月数に比例する。例えば〇四年十月に定年となったら、調整は三・一八%となる。年金受領期間を月当たり〇・五三%の割合で計算するとよい。
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 ガレージ前や駐車禁止場所に停められた自動車のレッカー移動は、サンパウロ市の予算カットで委託業者の活動が停止したことから、昨年末以降大幅に減少していたが、セーラ市政が委託業者の新規入札の実施を決めたため、十月まで現状が続くことになった。入札は六月末までに予定されているが、さらに三カ月延期される可能性があるという。現在はCET(交通技術公社)が非常事態の場合のみ移動を行っている。
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 パカエンブー・サッカースタジアムで二十七日、ブラジル代表とグアテマラ代表の親善試合が行われ、三対〇でブラジルが勝利した。この試合はロマーリオ選手の代表引退試合でもあり、ヘディングでゴールを決めた同選手は三万六千人の観衆を沸かせた。天才ストライカーとも評価された同選手は国歌斉唱の際に感極まり、涙を抑えることができなかった。

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