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東西南北

 7日の大統領選は投票時から物々しい雰囲気があった。その理由のひとつは、ボウソナロ氏の陣営がさかんに主張した「不正投票の疑い」というもので、その過程で、「ボウソナロ氏を選んだはずなのに、ボタンを押すと全てハダジ氏になる」という、フェイクニュースのビデオが出回り、それを高等選挙裁判所が否定する対応に追われる一幕もあった。そんなに猜疑心をむき出しにしなくても圧勝しているのだから、もう少し、投票そのものに信頼を置いても良いのでは。また、フェイクでなく、投票所に銃を持ち込んだ、投票機を叩きつけて破壊したなどの暴力行為も実際に記録されている。
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 今回の選挙では、選挙時は常に、特にサンパウロ州では必ずといっていいほど話題になるPSDB(民主社会党)が、大統領選や下院選で惨敗という、かつてない経験をした。もっとも、アウキミン氏を最後の最後まで応援しようとせず、裏切ってボウソナロ氏に乗り換えようとした一部関係者の報道も少なくなかったし、それが議員選での有権者の不信感にもつながったような気もするが。そのあたりの同党のあり方について、選挙後どうするか、気になるところだ。
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 大統領選の決選投票に向けた政見放送が、今週の金曜日(12日)からはじまる。一次投票前の放送では、各ブロックにつき8秒しか時間のなかったボウソナロ氏が、どんな内容のものを作るか。また、これまではルーラ元大統領とのつながりや同氏のイメージを強調していたハダジ氏が、今回はボウソナロ氏批判に打って出るのか。注目すべき点は多い。

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