ホーム | 日系社会ニュース | 浅草の寄席がやってくる=移民の日記念公演=野菜吹奏する芸人=相撲形態模写など

浅草の寄席がやってくる=移民の日記念公演=野菜吹奏する芸人=相撲形態模写など

5月6日(金)

 東京・浅草の演芸がブラジルにやってくる。尺八漫談、相撲形態模写、江戸糸あやつり人形の芸人四人が六月十七~二十九日までサンパウロやロンドリーナなどで、日本独特の「寄席」で育てられた演芸を披露する。「移民の日」の時期に合わせた記念公演だ。
 日本の話芸を海外に紹介し、日系福祉施設を慰問することを目的に企画されたもので、文化庁の助成、日本ブラジル中央協会などの協力を得て実現する。
 浅草で「寄席」スタイルの興業を定期的に続けている東京演芸協会所属の四人で訪伯団を構成。野菜に穴を空けて吹奏する「ベジタブル・ミュージック」が海外でも絶賛されている、はたのぼるさん(二七年生まれ、福井県)が団長。古今の名力士の土俵場での仕草を面白おかしく見せる芸風で評判のパーラー吉松さん(五五年生まれ、福岡県)、三回目のブラジル公演となる江戸糸あやつり人形の上條充さん(五五年生まれ、北海道)と福田久美子さん(四三年生まれ、宮崎県出身)の顔ぶれだ。
 十七日のサントス厚生ホームを皮切りに、サンパウロ(十八日、ブラジル日本文化協会)、弓場農場(二十日、同劇場)、ロンドリーナ(二十一日、パラナ日伯文化連盟)、アプカラナ(二十二日、同文化体育協会)、リオデジャネイロ(二十七日、会場未定)、スザノ(二十八日、市立劇場)グアルーリョス(二十九日、憩いの園)。十八日はサンパウロ市のリベルダーデ広場で、二十四日にはパラグアイ・イグアス移住地公演も予定する。

image_print