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東西南北

5月18日(水)

 農地占拠運動(MST)のメンバー一万二千人が十六日、首都に到着した。MSTのロドリゲス代表は運動が第二局面に入ったと宣言し、四十三万世帯の入植や金利引き下げ、ハイチ撤兵など十六項目の要請書を大統領府へ提出した。同代表は同時進行で、財務省や米大使館、国会などへ抗議運動を展開するという。MSTのデモとしては、過去最大の規模とされている。
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 義兄と恋人の二人に生きたままガソリンをかけ、焼死させた疑いでマルドーニ・G・リマ容疑者(26)に十六日、逮捕状が出された。前妻との間にできた息子との面会を禁じられて以来、前妻と義兄を殺すと脅していた同容疑者は十五日未明、被害者二人をサンパウロ市東部ヴィラ・プルデンテ区の広場に連れて行き、犯行に及んだ。病院で亡くなる前に瀕死の状態で被害者は消防隊員に事件の一部始終を語っており、指名手配につながった。
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 サンパウロ市北部ジャサナン区で十六日未明、父親のピックアップトラックを勝手に運転していた十五歳の少年が転倒事故を起こし、荷物台に乗っていた十一歳の弟が死亡、友人四人がけがを負った。加害者の少年はスピード出しすぎのままカーブを曲がろうとして車が転倒、四人は投げ出され。弟は車の下敷きとなった。兄の乱暴な運転を知る弟は事故の直前、お前は死ぬと兄に冗談を言っていた。
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 全国弁護士協会(OAB)の弁護士検定第一次試験が行われ、法科卒業生二万人が挑戦した。パスしたのはわずか一二・二%に過ぎず、不合格者は一万七千八百人で過去最高となった。第二次試験は二十二日に実施される。弁護士業を開業するためには今後、OABの検定試験合格が義務付けられた。法科大学が最近急増し、弁護士が粗製濫造されているという。

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