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東西南北

 13日の下院議長選はロドリゴ・マイア氏の意外なまでの圧勝に終わったが、今回の選挙は、ルーラ元大統領の勘の鋭さを久々に示す結果ともなった。PT関係者としては、「長年の政敵だった党の人間で、ジウマ大統領罷免に賛成票を投じた人に投票しろなんて、一体何を考えているんだ」と思った人も多かったに違いないが、蓋をあけてみれば、決選投票でクーニャ派のロッソ氏の対抗馬となったのはマイア氏。PT党員は「打倒クーニャ」の思いを果たすために、結果的にマイア氏に票を入れざるを得なくなっていた。こうした先読みセンスはさすが。この神通力が果たして、上院でのジウマ氏の罷免投票まで続くか。
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 14日付アゴラ紙では、今、サンパウロ市に思わぬ自転車道が出来ていることを紹介している。それはなんと、工事中の地下鉄5号線のトンネルの中で、工事担当者が線路沿いに自転車に乗って動く姿がとらえられている。この自転車は、資材を運ぶために使われているそうで、「何キロも離れた駅と駅の間を動くのに徒歩ではやってられない」と現場の人は語る。このまま自転車道で終わらないよう、長引いている工事の完成を願いたい。
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 13日のサッカーのリベルタドーレス杯準決勝第2試合、サンパウロは敵地コロンビアでのアトレチコ・ナシオナル戦を1―2で落とし、先週のモルンビでの0―2に続く2連敗で、リ杯敗退が決まった。サンパウロは司令塔のガンソを怪我で欠いていたのが最後まで響いたが、そのガンソもスペインのセヴィージャへの移籍が有力。寂しい7月となりそうだ。

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