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星に願いを=短冊1万枚=東洋人街=七夕祭り=天候に恵まれにぎわう

7月5日(火)

 「サンパウロ宮城仙台七夕まつり」(ブラジル宮城県人会主催、リベルダーデ文化福祉協会・ACAL協賛)が二、三両日、サンパウロ市リベルダーデで開かれた。二十七回目を迎えた同祭り。今年も色とりどりの七夕飾りが東洋街を彩り、訪れた人の目を楽しませていた。リベルダーデ広場の会場で行われた催しには太鼓や踊り、ヨサコイソーランなど総勢七百人が出演。好天にも恵まれ、週末のリベルダーデは多くの人たちでにぎわった。
 二日午後二時半から行われた開会式には、中沢宏一ブラジル宮城県人会長、池崎博文ACAL会長など主催者をはじめ、丸橋次郎サンパウロ首席領事、小林セルジオサンパウロ市長代理(同市広報局長)、南洋行サンベルナルド市長代理(同市議)、日系団体代表など来賓が出席。一同によるテープカットに続いてリベルダーデ日本庭園前で南米大神宮・逢坂和男宮司による神事が執り行なわれた。
 会場では日本文化を紹介する各種の行事が行われた。丹下セツ子太鼓道場による太鼓演奏を皮切りに、レプレーザ文化体育協会の阿波踊りや花柳金龍会による「花の日本総踊り」、ヨサコイソーラン、琉球国祭り太鼓などサンパウロ市内外の団体が踊りを披露。会場を埋めた観客から大きな拍手が上がっていた。
 昨年は雨に降られた七夕祭り。今年は二日間とも好天に恵まれ、リベルダーデは終日大勢の人出でにぎわった。池崎ACAL会長は「県人会の人たちに作ってもらったおかげで、こんなにきれいな祭りができました。うれしく思います」と語る。
 大阪橋からリベルダーデ広場まで、今年は八十本の七夕飾りが街を彩った。宮城県人会では短冊やミニ七夕飾りなどを販売。通りのあちこちで多くの人が短冊に願いを書き、笹に結び付ける姿が見られた。「仕事がうまくいくようお願いしました」(三十代の日系男性)。宮城県人会では今年、一万枚の短冊を準備。天気にめぐまれ売れ行きもよく、非日系の購入者も多かったようだ。

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