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コラム 樹海

 先日、ブラジリア事情に詳しい人の話を聞く機会があった。世間の耳目を集める郵便局汚職〃メンサロン〃が今後の政局にどう影響を与えていくかだ。最近のグローボ局のニュースや新聞を見るにつけ、九二年のコーロル大統領弾劾時の政局を思い出す▼実際、今回のスキャンダルはあの時に次ぐ規模とインパクトだと件の専門家は言う。では、今回も弾劾まで行く可能性はあるのか―と問うと、今のところ野党はそこまで考えていないようだとの返答。「大人げない」という声も議会にはあるとか▼敵味方がはっきりしている他の南米諸国ではクーデターで政権がひっくり返されることも多いが、六四年の軍事クーデターでさえ無血だったブラジル。〃完全な敵〃を作りたくない国民性があり、敢えて曖昧なまま済ませることも考えられる▼また、もし弾劾したら副大統領が自動的に昇格するが、そうすると積極投資路線の現副大統領では経済運営がまったく変更されてしまう可能性があり、そうなるとせっかく好転した経済がまたボロボロになる恐れが生じるとか▼それよりは、経済の好調を維持したまま、現政権の攻撃を続けて徐々に評価を下げ、来年十月の大統領選挙で一気に与党になることを野党は狙っているのではとの解釈だ▼このスキャンダル中でさえ「今選挙があれば勝つ」と言われるほど民衆からの絶大な支持を集めるカリスマ指導者ルーラだが・・・。弾劾までいくのかどうか? 具志堅長官まで巻添えになっており、しばらくは目が離せない。 (深)

05/7/14

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