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大耳小耳

2005年8月3日(水)

 噂には聞いていたが、ピラポ二、三世の日本語能力はすごい。会話はほぼ日本人と変わりないし、中学校卒業時にはほとんどが日本語能力検定試験の一級、もしくは二級を取得するという。友達なども日本語、スペイン語、どちらの言葉が得意かでグループができるそう。日本語グループに属るある三世の女の子。「スペイン語が得意な子たちとは、〝笑いのツボ〟が違うんだよね(笑)」
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 「知って得する!高齢者のための『年金と法律』」。老ク連の協力で県連が作成した二十ページの小冊子だ。日本の年金・恩給制度や、高齢者を対象にしたブラジルの法律「10.741老齢法」について日本語で解説している。先日の日本祭りで配布したが、まだ二百部ほど余っているそうだ。高齢者を守る九つの権利と保障、ご存知ですか?希望者は県連まで。
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 きょう三日から始まる「水曜シネマ」(文協)。今週の上映作品は沢島忠監督の「ひばり・チエミの弥次喜多道中」(一九六二)。美空ひばりと江利チエミの唄と踊りを織り交ぜて描く音楽時代劇だ。午後十二時半から大講堂で。この企画は毎水曜日に行なわれ。同時間に上映開始。会員無料。非会員二レアル。
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 日本人のシャイを絵に描いたような鈴木信男さんが、去る二十八日死去。ポ語から日本語への翻訳が確実な意訳で、真に翻訳の名手だった。新しい法令が出ると、すばやく日本語にした。日本企業の駐在員たちは随分重宝したはずだ。『ブラジル略語集』も書いた。公証翻訳人らの不足も補った。随想も着眼がよくて楽しかった。初七日法要がきょう三日午後四時から、身延山恵明寺(ジョン・デ・サンタマリア街289)で。

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