ホーム | 日系社会ニュース | 「長崎原爆の日」ミサ=被爆者協会=慰霊、長崎県人会も会館で

「長崎原爆の日」ミサ=被爆者協会=慰霊、長崎県人会も会館で

2005年8月11日(木)

 「長崎原爆の日」の九日、サンゴンサーロ教会で犠牲者追悼ミサが開かれ、「長崎を最後の被爆地に」と願った。在ブラジル原爆被爆者協会(森田隆会長)の主催。一般も含め、約三十人が参列した。これに先立って、長崎県人会(丹生登会長)も六日午前十時から、サンパウロ市ジャバクアラ区の同県人会会館で慰霊ミサを行った。
 原爆投下時刻の午前十一時二分に祭壇に現われた久次マリオ神父は、「無垢な人々の命が奪われた。悲しい出来事を今日思い出し、犠牲になった人の冥福を祈りましょう」と述べ、ミサを始めた。
 参列者は聖書の一節に耳を傾けたり、賛美歌を歌うなどして、核兵器廃絶を願った。森田会長の息子、マルコスさんは「核を使用することは、人間として許されない」などと訴えていた。
 長崎県人会も会館が竣工した当初から、十年以上、神父に来てもらって、カトリック式のミサを行っている。六日には会員ら約四十人が集まり、鎮魂の祈りを捧げた。

image_print