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大耳小耳

2005年8月20日(土)

 故土肥セルジオさんが残したポ日英語対訳医学辞典を書籍として刊行しようと、講道館有段者会が奔走中だ。購入希望者からの問い合わせが、結構入ってきており、関心の高さをうかがわせている。ただ著作権上の問題などもあり、刊行までの道のりは平坦ではないかもしれない。診察現場で意思の疎通に困っている患者は、少なくないだけに、出来るだけ早く世の中に出てほしい。
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 新宿日本語学校発行の月刊『SNG』七月号に、去る六月三十日付の本紙記事「遊びながら漢字学習を」(堤多聞さんの日本語副教材づくり)が紹介された。ブラジルに多くの教え子を持つ同校の江副隆秀校長の友人、西原パウロさんがサンパウロ市から送ったのだ。西原さんは、日系の新聞に日語教育関連の記事が出ると、必ず独特の追伸付きで送っているようだ。こうして江副さんの「ブラジル日語教育事情」通ぶりはますます徹底する。
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 文協ドミンゴコンサートに出演する田中公道さんは、現在までに、世界五大陸をまたにかけ、国内外の舞台に出演してきた。その数千四百回以上に上るという。大阪芸術大学大学院教授をつとめるほか、中国の二十三大学の名誉教授でもある。あと二年で定年退職だという田中さん。「定年後はブラジルに住みたいですね」とも。

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