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浜さん、青木さん破り優勝=全伯名人戦、出場者回復の傾向

2005年8月30日(火)

 第五十八回全伯将棋名人戦(ブラジル将棋連盟主催)が二十八日、サンパウロ市リベルダーデ区の同連盟会館で開かれ、約百人が出場した。五段以上の名人戦では、浜公志郎さん(名人)が優勝常連者の青木幹旺さんを破って、タイトルを守った。
 ブラジル四大棋戦の一つと言われながらも、参加者は年々減少し、関係者の悩みの種になっていた。今年は、現場の実感として回復傾向を見せた模様で、中田定和会長は「たくさん来てくれ、賑やかになった」と喜んだ。
 今年十月に日本で開かれる世界将棋フォーラムに出場する三人も、腕試しをしていた。
 名人戦の決勝は、浜さんの攻めに対して、青木さんが守る展開になった。周囲は息を呑んで、両者の指し手を見守った。しぶとい青木さんの守りを押し切って、浜さんがタイトルの防衛に成功した。
 各段の優勝者は次の通り。名人戦(五段以上)=浜公志郎、四段=中島一郎、三段=森栄一、二段=井戸昌紀、初段・段外=山口栄一、親睦戦A=吉川長門、親睦戦B=浜成彦。敬称略。

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