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日伯親善に貢献=外務大臣表彰授賞式

2005年10月8日(土)

 日本の国際親善や国際協力で顕著な功績を果たした個人・団体を称える外務大臣表彰をこのたび受賞したサンパウロ人文科学研究所顧問の宮尾進さんとブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)に対し、サンパウロ総領事館の西林万寿夫総領事は六日、同館で表彰状を手渡した。
 四十年にわたり移民史研究を続け、著書に「ボーダレスになる日系人」などがある宮尾さんについて、西林総領事は「人文研の調査・計算によって発表したブラジル内日系人百四十万人という数字はよく使っている。日伯相互理解に貢献してもらった」と称えた。
 これを受け、表彰状と副賞の銀杯を受け取った宮尾さんは「人文研創立以来節目を記念して何かを行ったことがなかったのでうれしい。これを契機に後継ぎの研究者が出てきてくれれば。活動を認めてくれたことがありがたい」と謝辞。
 一方、「ブラジル内で日系を代表する団体であり、日伯交流に貢献し文化スポーツの普及に努めた」と、文協の受賞理由を説明した西林総領事は「創立五十年の節目に弾みにしてほしい」と語り、上原会長に表彰状を授与した。
 この表彰は毎年七月八日の外務省記念日に合わせて対象が決定されるもの。今年度の受賞者は個人二十四人、十六団体(うち海外では個人十七、団体八)で、ブラジル内ではブラジリア日本語普及協会、リオの日本商工会議所、日伯文化体育連盟も受賞した。

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