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大耳小耳

2005年10月28日(金)

 最近日本のメディアに載ったブラジル関連の椿事を二つ。バスケットボールのブラジル代表女子選手が試合の五日後に一キロの男児を出産した。妊娠に気付かず七カ月間も試合に出場していたという。もう一つは、リオの州議会がビキニ姿の女性を写した絵葉書の販売を禁止する条例を可決した話。観光客に根強い人気があったが、性産業が盛んだという「誤った印象」を与えないようにするためとか。日本の人がブラジルにどんな傾向の話題を求めているかがうかがえて面白い。
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 「最近、国際電話がかからなくなってね。かけ方が変わったのかな?」という日本からの問い合わせ。はて、調べてみると、変わっていた。これまでのかけ方「電話会社の番号+国番号+国内番号」が一昨年五月から、国番号の前に「010」を押すようになった。「マイライン」というらしい。電話会社の番号は、登録していれば不要。未登録の場合は010の前に押す。こちら側ではあまり関係ないが、それにしても二年以上も知らなかったとは…。
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 ある日系の金満家が先ごろ、知人を通して日本語教師を募集した。資産を持っているのだから、それなりの保証をするのかと思えば、給与は最低給料(三百レアル)だという。「あまりに待遇が悪すぎるのではないか」と、この知人は主張した。「住居は用意するのだから、十分やりくりできるでしょう」と反論されたそうだ。何十年も前から、低い、低いと言われる日本語教師の地位。そのイメージは、いつ変わることなのか。

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