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「移民カレンダー」製作=100周年記念、司牧協会企画

2005年11月12日(土)

 日伯司牧協会(松尾レオナルド神父代表)は、「2006~日本移民百年に向けて」という来年度のカレンダーを一万部作成した。中心となって計画を進めたのは同協会のジョアン・マメディ神父。毎年、花の絵を添えたカレンダーを作成していたが、百周年を三年後に控え「移民の歴史を振り返ろう」と今年から始めることになった。二〇〇八年まであと二回作成される予定だ。
 同案は去年十月から練られてきたもので、ジョアン神父はもちろん、日系人ボランティア二人と同協会シスターなど約十三人で作成した。写真は移民史料館からの提供によるもので、戦前移民のコーヒー農園での労働、原始林の伐採の様子など二十五枚が使用されている。また、各月のページには「あなたは生まれた故郷を離れて私が示す地に行きなさい」など聖書の言葉が日伯両語で書かれている。そのほか、簡単な移民の歴史が日本語で説明されている。
 来年は、日本移民のブラジルにおけるカトリック教会との関係に焦点を絞って作成していく予定。その次の年二〇〇八年には、各移住地をまわり移民の現状をカレンダーにする。ジョアン神父は「移住地のイベントに参加したり日本人会にも訪れたい」と抱負を語っている。
 カレンダーは現在各教会に配布、販売している。一部十三レアル。問い合わせ電話は11・3277・5866(日伯司牧協会)まで。

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