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約1万人が日本文化体験=サンパウロ市SESCビラ・マリアーナでイベント=伝統文化からマンガまで

2005年11月15日(火)

 百周年事業第二弾となる日本文化紹介イベント「JAPAN EXPERIENCE―日本文化体験」が十二、十三両日、SESCビラ・マリアーナで開催された。百周年協会イベント委員会(青木智恵子委員長)の主催事業としては二つ目となる同イベント。今回は日系青年団体が中心となって企画を進めた。伝統文化からマンガ・アニメなど現代の文化まで、幅広く日本文化を紹介した。
 若い世代の日系人が中心となって、ブラジルにおける日本文化を紹介した同イベント。青年文協やアセベックス、青年会議所などサンパウロ市内の団体に加え、マリンガ、クリチーバの団体からも参加、スダメリス銀行が後援した。
 初日の開会式には青木委員長のほか、SESCサンパウロのダニーロ・サントス・デ・ミランダ理事長、日系市議、文協、JICA関係者などの来賓が訪れた。
 会場入口には山崎千津薫監督の映画「ガイジン2」の撮影風景の写真パネルを展示。二日目の午後には山崎監督の講演会が開かれ、出席者の質問を交えながら、制作秘話や資金調達の苦労などを語っていた。
 イベント広場では終日、各種のアトラクションを実施。和太鼓演奏や、合気道、居合道の演舞、剣舞、詩舞台などが披露されたほか、歌手の伊藤カレンさん、平田ジョーさんのショー、ストリートダンスや日本のポップ音楽の演奏、美容サロン「蒼鳳」によるカットショーなど様々な催しが行なわれた。「Ishin」ヨサコイソーラングループによるワークショップでは、「ドッコイショー、ドッコイショー」の掛け声にあわせ、一般の人たちがヨサコイを体験する姿も見られた。
 会場のビル内には、三人の日系アーティスト(吉沢太、工藤ジェームス、谷口康史)の作品を展示。隣接する講堂では三味線やバイオリンの演奏会に長い列ができた。アニメやマンガ、折り紙、書道などのワークショップも実施され、体育館ではミニ運動会も行なわれた。JICA研修員、県費留学生の説明会も開かれ百人近くが訪れた。
 会場には若い世代の日系人だけでなく、親子連れや非日系のブラジル人の姿も多く見られた。イベント広場は訪れた人で終日にぎわい、最後に琉球国祭り太鼓が披露されると大きな盛り上がりを見せていた。広報担当者によれば、初日に四千人、二日目には約五千人が会場を訪れたという。

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