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珠算=全伯選手権=高度な実技やゲームも=覇者は土井くん(バストス)

2005年11月19日(土)

 ブラジル珠算連盟(斉藤良美会長)は、六日、恒例の第四十七回全伯珠算選手権大会をサンパウロ天理会館ホールで開催、百九十名余りの選手が参加した。チャンピオンは、バストスそろばん連盟の土井ダニロくんだった。
 午前九時開会式。選手宣誓は米谷あきおエンリッケくん。ルーラ大統領の祝電が披露され、主催者を代表して斉藤会長が日伯両語で挨拶した。
 Cクラス(七級から十級)から競技が開始され、総合問題、読上算、読上暗算と続いた。総合優勝の米谷あきおエンリッケくん(ジャグアレ学園)に全国珠算教育連盟理事長杯が贈られた。
 Dクラス(十一級から十五級)が始まる前に、過去の優勝者や有段者の招待選手らによる読上算と読上暗算のデモンストレーションが行われた。ハイレベルの問題の正解に会場から大きな拍手が送られた。また、パソコンを使ったフラッシュ暗算も披露された。
 Dクラスは見取算のみの競技。結果が分かるまでの間にゲームをし、早く正解した選手らに賞品が贈られた。各級の優秀者が表彰され、午前の部が終了。
 午後一時からBクラス(四級から六級)の競技。総合問題、読上算、読上暗算が行われたあと、加藤ジョエウ杯の問題に真剣に取り組んだ。総合優勝者、堀田こういちマルセーロくん(ピラチニンガ芳洋)に同理事長杯が贈られた。
 そのあと、招待選手らによるフラッシュ暗算のデモンストレーション。徐々にレベルがアップされ、最後は七段の問題に挑戦した。十段の問題を披露した時は、すごい速さで数字が現れるため、会場からは大きなどよめきが起こった。
 最後にAクラス(一級から三級)と段クラス、それに招待選手の競技が一緒に行われた。今年から総合問題に見取暗算(段から十級まで)が加えられたため、競技時間がアップした。総合問題、読上算、読上暗算と続き、加藤福太郎杯争奪戦が行われた。カテゴリーごとに表彰され、今年のチャンピオンは、土井ただしダニロくんと決まった。また、同理事長杯も土井君が獲得した。
 入賞者つぎのとおり(各級一位のみ)。
 全国珠算教育連盟理事長杯米谷あきお、招待選手・寺本クリスチーナ(バストスそろばん連盟)、段・土井ただしダニロ、1級・田里ゆうじマルセーロ(平成学院)、2級・永田けんじフェリッペ(横田マリオ)、3級・木下たけおエンリッケ(ソロカバ天理そろばん教室)、4級・上原かずのりアンデルソン(平成学院)、5級・藤野えみ(パウリスターノそろばんセンター)、6級・大城じゅんじレナト(平成学院)、7級・米谷あきおエンリッケ、8級・上原あゆみカミラ(ピラチニンガ芳洋)、9級・大平じゅんフェリッペ(サウデ文化体育連盟)、10級・三浦かずよしフェリッペ(セントロ・エドゥカシオナウ・ピオネイロ)、11級・坂本ひとしカルロス(サンチスタそろばん教室)、12級・須藤さゆりセテラ(サンチスタそろばん教室)、13級・宝はつみビアンカ(平成学院)、14級・米谷かおりカレン(ジャグアレ学園)、15級・淵上ゆきおエルネスト(平成学院)、特別組・高原みつおアウベルト(ソロカーバ天理そろばん教室)、加藤福太郎杯・田中まゆみスージー(バストスそろばん連盟)、加藤ジョエウ杯・藤野えみ(パウリスターノそろばんセンター)。

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