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東西南北

2005年11月22日(火)

 ルーラ大統領は二十二日から汚職問題で正念場を迎える。二十二日はビンゴCPI(議会調査委員会)でパロッシ財務相の喚問が決まる見通しで、直後に友人のオカモト小規模・零細企業支援機関代表が証言。裁判所などの延期命令がなければ、二十三日にはジルセウ前官房長官の議員権はく奪表決が下院で行われる。十九日時点で下議の五五%がはく奪を支持。
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 大サンパウロ市圏カラピクイーバ市で十九日夜、市警捜査官が強盗と間違えられて軍警に顔や腹部などを四発撃たれ、けがをした。不審人物が車にいるとの通報を受けた軍警が、車を降りた捜査官が銃をベルトにはさんでいるのを見て驚き銃撃。正当な対応だったと主張する軍警だが、倒れた被害者を放りっぱなしにしたまま現場を去っていた。
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 道路警察の新型レーダー対策として運転手らが、罰金逃れのGPS(全測位システム)を車両の煙草点火プラグの場所に設置している。GPSは衛星を経てレーダーの周波数に反応し、事前にネズミ捕りが近いことをリズムか点滅ランプで知らせる。GPSが反応する時間は車両の速度で異なる。時速六〇キロ以下は六〇メートル前、時速九〇キロ以下は一八〇メートル前。時速九〇キロ以上は六〇〇メートル前で反応する。
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 国民投票の結果、銃器販売は継続となったが、投票前に比べて現在、販売数の落ち込みが激しいと販売店主らは嘆いている。禁止の可能性がなくなったため急いで買う必要がなくなり、また銃器類の携帯禁止は以前のままで、かつ購入許可を得る手続きが煩雑で手数料が高い点も影響。最初の銃規制が始まる九七年までは一日十から十五丁は売れたという。

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