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リオ=日本庭園風情深まる=四阿、欄干橋を加えて

2005年11月22日(火)

 【リオデジャネイロ】当市の植物園内にある、日伯修好百周年を記念して改修・造成された日本庭園は、十日、開設十周年を迎え、リオ総領事館、商工会議所、リオ日伯文協、リオ日系協会、州文化体育連盟が祭典を催した。この節目に、庭園内に四阿(東屋)と欄干橋が建設された。園内には修好百周年祝賀に来伯した紀宮さま(当時)がお手植えされたイッペ樹があり、季節には誇らしげに花をつけている。
 祭典に出席した神谷武総領事は「紀宮さまは近く慶事を迎えられる(十五日にご結婚)が、これと期を同じくして、リオで十周年を祝うことができ、感慨深い。今後とも、日伯の友好のシンボルとして多くの人たちに愛されることを願ってやまない」とあいさつ。
 鹿田明義文体連理事長は、ヴィエイラ植物園長ら関係者に感謝し「紀宮さま(当時)による記念植樹が、修好百年祭に花を添え、意義深いものがあった。永久に残る足跡、シンボルだ。喜ばしい」と述べた。
 日本庭園は、三五年、訪伯した日本の経済視察団が、日本の樹木の苗木を持参し、寄贈して創設されたものといわれる。修好百周年の改修では、万博基金、V・リオ・ドッセ社、日本企業、のほか個人有志から寄付が寄せられた。紀宮さまご植樹のイッペは、現在十メートルにも達しそうなほど生長している。
 十日の祭典には、サンパウロから裏千家センターの林宗円さん、池田宗美さんが出張、新設の四阿で、リオ文協の柳井、村越、宇根さんらとともに、お茶をたて、来賓をもてなした。(中村博幸さん通信)

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