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石碑は「日日新 新天地」=文協50周年に向けて

2005年12月03日(土)

 文協五十周年に向けて作製中の石碑が完成間近だ。小泉純一郎首相から送られてきた揮毫「日日新 新天地」の文字を刻み込む。この揮毫は、ニッケイ新聞社の高木ラウル社長が飯島勲秘書官に要請、受領していたもの。一日午前、関係者は作製依頼をしている石材屋「カンタリア・パウロ」を訪問し、進行状況を確認した。
 石はミナス・ジェライスとの州境の町、ピラカイヤの石山にあるプレット・ピラカイヤを使用。縦百五十センチ、横九十センチ、幅十八センチの大きさだ。重さは約一トンある。石碑作製を手がけているのは、この道五十年にもなる須藤岩雄さん(78)。最近では、グァタパラ移住地記念碑やコチア青年五十周年記念碑も作製した。
 石碑には小泉首相の揮毫をポルトガル語訳した「Terra da esperanca Dia a dia renovada」の文字も刻みこむ。これにはベストセラーとなった『宮本武蔵』を翻訳した後藤田怜子さん(二世)が協力した。裏には関係者約三十人の名前が刻み込まれる。この日の段階では、形が完成したのみ。文字はこれから刻み込んでいく。須藤さんは「こういう仕事は本当に嬉しい。心を込めて作ります」と意気込みを語った。
 除幕式は文協五十周年記念式典が開催される十七日。石碑設置予定の文協内庭園で行う。