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梅原料の自然食品づくり=後藤さん新たに本2冊出版

2005年12月10日(土)

 カンピーナス近郊のシチオ「サンタ・ローザ」で台湾梅を栽培、梅製品(自然食品)を製造している後藤留吉さん(兵庫県人)は、今年九十七歳、かくしゃく。さきごろ自費出版した『カンピーナス日伯文化協会 創立当時の思い出』(日伯両語)、自分史『雑草の如く生きて』のポ語版『コモ・ウマ・エルヴァ・シウヴェストレ』(第三版)を、知人友人に配布している。
 後藤さんは、以前、日本の刑務所に入っている日系人受刑者が、ポ語の本を読みたがっているという話を聞き、自著の自分史をポ語翻訳して日本に送った。独立独歩、勤倹の明治人である。〇一年、神戸港に移住者一家の立像を建立する計画が発表されたとき、寄付者の第一号になった。寄附額は一万ドルだった。
 シチオで製造している自然食品は梅干し、梅酒、梅ジャム、および柿酢。出版物と食品に対する問い合わせは電話19・3881・1198(カンピーナス)。

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