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東西南北

2006年1月10日(火)

 ラテンアメリカ・セプシス協会が八日、ブラジルは敗血症(セプチセミア)による死亡率が五六%と世界で最も高いと発表した。体内全域に腫瘍ができブラジルで年間、四十万人が死亡している。その原因と治療法は、まだ解明されていない。院内感染や肺炎から腫瘍になる場合もある。症状は常に熱っぽく思考力が低下、血圧は低く心臓の鼓動や脈拍が早く尿が少ない。手遅れになると合併症を併発、多臓器腫瘍に転化する。
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 米国でブラジル製の痩せる錠剤「ブラジリアン・ダイエット・ピル」が問題になっている。同錠剤は国家衛生局(ANVISA)の輸出許可を得たが、米衛生局は薬草から採取した精神安定剤アンフェタミンが含まれ、服用者は食欲が減退、血液の糖分が増え糖尿病を発病するという。ブラジルでは、インターネットで販売しているらしい。米国では血液からアンフェタミンが検出されると、解雇されることがある。
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 国道が保全不備のため笑いが止まらないのは、チューブのパンク貼りのようだ。ここ二か月でパンク修繕の仕事が、七〇%増えたという。以前のパンクは釘を踏んだものが多かったが、現在はタイヤが破けたため、チューブも破損したものが多い。国道の保全は長期に放置されたため、応急措置的なものでは間に合わず、アスファルトの層をスッポリ被せる必要がある。道路の応急措置を現地では、腐った肉を味付けするという。
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 勝組が臭い飯を食べた御馴染みのアンシエッタ島の刑務所跡が、州立ウバトゥーバ公園に指定され観光名所となっている。毎日二千四百人の観光客を迎え、多い日は三千人に達する。イーリャ・ベーラ市は環境保全のため、観光客を一日当たり一千二十人に制限した。同島には珍しい貝殻や多数の蘭、アナナス科の草花が自然棲息し、収集家の乱獲が激しい。
年間八万人の観光客が訪れ、各々記念に何かを引き抜いていくなら、たちまち同島は丸坊主になると市は心配している。

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