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東西南北

1月29日(木)

 サンパウロ市制四百年記念祭のシンボルとなったイビラプエーラ公園の名前は、インジオ語からきている。ツピー・グアラニー語で「イピ・ラ・オウエーラ」と発音され、腐った樹木または腐った棒を意味する。同公園は底湿地帯にあり、多くの水たまりがあった。サンパウロ市の発展にともない、同地に住んでいたインジオは追い出され、小農園、牧場に移っていった。同地の公園建設を計画したのはピーレス・ド・リオ市長で、市職員のマネキーニョ・ロペス氏が一九二七年に着工した。数百本のユーカリを植えて土地を乾燥させ、一九五四年に落成した。

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 リオ市の環境保護団体は二十四日、コルコヴァードの丘を登るパイネイラス通りに〃墓〃を発見した。同市消防隊によると、少なくとも六片の人骨と腐敗した人体を見つけた。最初、九日から行方不明になっている公務員のプリシーラさん(二九)の遺体と考えられたが、消防隊は腐敗の進み具合からプリシーラさんとは違うとみている。
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 レシーフェ市の米国領事館がブラジル人の指紋登録を含む査証手続きを開始した。米国へ行くブラジル人はすべて、ブラジルにある米国公館で登録することが必要。米国入管でもまた登録が必要。米国に対するブラジルの報復措置に対する報復措置か。
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 サダム・フセイン元大統領は独裁政権を維持するために、四十カ国の要人二百人に何百万バレルもの石油利権を与えていた。この要人の中にはブラジル人も含まれる。イラクの石油省副大臣が、二百人の要人リストをフランス・プレスに明らかにした。リストには大臣二人、長官二人、国会議員二人の名が載っている。

 

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