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「ブラジル岩手県人会賛助会員の会」=ブラキチ自慢盛り上がる=発会式で、県政も支援約束

2006年1月10日(火)

 「ブラジル岩手県人会賛助会員の会」の発足式が先月、岩手県盛岡市内であり、会員らは「ブラキチ自慢」で盛り上がった一方、来ひん出席した県議が支援を約束した。会員減少が課題だった同県人会は「衰弱」する前に、新しい県人会像を模索、二年前から日本で賛助会員の募集に乗り出していた。同じような悩みを抱える他県人会もこの動きに注目。移住者の高齢親族が母体のため、近年は活動が停滞している「留守家族会」や「移住家族会」に代わる団体としての役割も「賛助会員の会」には期待されそうだ。
 現会員は四十三人。同県人移住者の親族もいるが、ブラジルを以前に訪れ魅了された「ブラキチ」派が目立つのが特徴だ。
 「県人会便りを送ったり、こちらに来られたときに世話したり。日頃から交流を重ねてきたことが発会につながったのだと思う」
 岩手県人会の千田曠暁(ひろあき)会長は手放しに喜ぶ。
 「二〇〇八年の日本移民百周年の際にはツアーを組んで来てくれるかも」
 昨年十二月二日に行なわれた発会式。その様子を報告する手紙が先日県人会に届いた。それによると、集まった会員は十二人と少なかったが、「ブラジルとの関わり」を交えた自己紹介や、「ブラキチ自慢」で盛り上がった。
 また、県議会議員と県庁文化国際課統括主事(課長代理)が出席、それぞれがあいさつの中で、「県政、行政の立場からの支援」を約束してくれたという。
 初代会長に就任した吉田重雄さんのブラジル渡航歴は六回を数える。「元県庁の職員で、岩手県人が多数入植したパラグアイ・ピラポ移住地の造成に関わった人」(千田会長)
 吉田会長は設立の目的について、「会員相互の親睦、交流、情報交換」とし、「手探りの状態だが、本家のご指導をいただきながら、まず賛助会員の拡大増強などのお手伝いから始めたい」と、抱負を手紙に記している。
 同県人会は二〇〇三年に創立四十五周年を祝った。賛助会員の募集を開始したのはその直後。最盛期の半分(百五十人)にまで落ち込んだ会員の減少に歯止めをかけ、母県との交流再活性化を目論んだ。
 長年交流の核的存在だった「岩手県海外移住留守家族会」の存続が、会員の高齢化などを理由に危ぶまれていた事情も背景にはあった。実際に同会は昨年三月に廃止され、その前に先手を打った格好だ。
 他県人会もたいていの悩みは一緒。母県からの補助金の削減や会員減少、そして留守家族会や移住家族会の活動は停滞気味だ。
 「ノウハウを教えて」。賛助会員制度の相談に訪れるところもちらほらあり、千田会長は「他県のモデルになれた」と胸を張る。
 また、同県人会会員の中には「賛助会員は(『留守家族』に比べて)革新的な意見を述べてくれるので県人会に新風を吹き込める」と、感じている人もいる。
 岩手の試みを評価する県連の中沢宏一会長は、「留守家族会や移住家族会は三分の二くらいの県でまだ残っているものの、活力を失いつつある」とした上で、「各県の国際交流協会や、ブラジルあるいは南米協会といったところに今後吸収されていく一方、岩手の例を参考に賛助会員の会を組織するところも出てくるのでは」とみる。
 五年前、賛助会員制度を他県人会に先駆けて導入したのは岐阜県人会だった。「活動趣旨に賛同してくれる人であれば県出身者に限らない」と募集した。
 現会員は日本とブラジルに約二十五人。「県人会便りや、たまにコーヒーを送付している」(山田彦治会長)などの特典がある。
 山田会長は「今後二、三世の時代になると交流が細くなるのは目に見えている。その対策の一つとして、(賛助会員制度は)有意義」と話している。

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