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長崎県人会=シャッパ制導入を議論=臨時総会=2月役員選にらんで

2006年1月17日(火)

 在伯長崎県人会(丹生昇会長)は十五日午前、サンパウロ市内ジャバクアラ区にある同会館で臨時総会を開催し、新民法にあわせた定款改正案を審議、承認した。出席者は約四十人。二月下旬の通常総会で行われる正副会長選挙をにらんで、シャッパ制を導入するかどうかで熱い議論が交わされた。
 定款改正は一年半ほど前から議題にのぼっており、同会の定款改正委員四人はこの三カ月で幾つかの他県人会定款を調査し、改正案を練ってきた。
 最も議論を呼んだ改正点はシャッパ制導入で、一時間以上を議論がなされたが結論がでず、今後も継続して審議することになった。
 理事会中心の改正委員会は、総会で正副会長を突然指名して選ぶのではなく、シャッパ制にして前もって話し合って心構えをしてもらった方が良いと改正の趣旨を説明した。
 改正委員の一人は、他県人会がシャッパ制を導入した経緯を参考として説明した。総会で執行部を攻撃ばかりする人が、その場の雰囲気に流されて会長に実際に選ばれたが、やってみたら経理がデタラメでさらに混乱したことがあった。事前にシャッパを話し合うようになってから、そのような混乱を避けられるようになったという。
 しかし、元会長から「今まで四十年間、上手くやってきた。今さらシャッパ制にするのに違和感がある。納得できない」との反対意見や、女性理事から「シャッパ制だと会長の仲間だけの会になりがち。異質なもの同士が集まって、意見を出し合いながらやっていく方が親睦会の本来のあり方では」などと慎重論がだされた。
 結果、改正案からシャッパ制の部分を外して承認。これについて、さらに議論を深めることになった。
 その他の改正は新民法への適用が中心。会員への罰則を審議するのに「罰則委員会」を設置する点、第二次招集では人数に関係なく総会が成立するようになった点、監事会の監事補が二人から三人に増員されて任期が一年から二年に延期された点などが改正された。
 二時間あまりの臨時総会の後、なごやかな新年会にうつり、出席者らは餃子やそうめん、ソバに舌鼓を打った。

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