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島根県人会50周年=力合わせて=定期総会=記念事業など承認

2006年1月25日(水)

 「力を合わせて五十周年に取り組みましょう」。半世紀の重要な節目を十月に控えたブラジル島根県人会は二十二日午前、同交流センターで定期総会をひらき、安達敬之助会長はそう呼びかけた。予算案と事業計画および記念事業も承認された後、正午からは婦人部が腕を振るった料理で新年会となり、終始なごやかに会員らは交流を深めた。
 十月八日の五十周年記念式典には知事はじめ、県議会、慶祝団らの来伯が予定されている。記念事業としては、サロンの音響効果をあげる改修工事、カラオケなどの設備刷新。加えて、会館と外壁の間の通路に、テント式の屋根を設け、雨天のイベントでも使いやすくする工事をする。
 記念事業特別予算が組まれ、式典費用として二万六千レアル、記念誌『八重垣』十二号発刊に一万八千レアル、会館改修および音響設備購入費用として三万五千レアルが計上された。財源としては県庁や議会、慶祝団からのご祝儀にくわえ、同県人会が独自に管理する基金から捻出される。
 同記念実行準備委員会メンバーも承認され、安達会長を委員長に十二委員会の組織が決められた。当日は特別企画として「写真で見る県人会五十年の歩み」「紅白歌合戦のような前夜祭(歓迎会)」「知事を囲む懇談会」などのアイデアも出されている。
 安達会長は地元県紙「山陰中央新報」元旦号に、慶祝団への参加呼びかけの特別な広告をだし、「初めての試みだったが反響があった」と報告した。
 その他、〇五年度事業報告と浜野稔副会長から会計報告(収入・支出=十四万二千四百レアル)、五十周年事業を含めた〇六年度の事業計画、予算案(約十七万レアル)が説明され、その場で承認された。母県からの補助金は六十万円。七年間すえおきされてきた年会費を、四十レアルから五十に値上げすることも承認された。
 グアタパラ支部(馬庭得夫支部長)から駆けつけた六人を含めて約三十人あまりが出席し、新田築議長により、懸案事項がすべて挙手で決められた。
 正午から餅つきが行われた。新年会の最初に先亡者の御霊に黙祷を捧げ、婦人部(田代憲子部長)のご馳走がふるまわれた。創立四十周年の翌年に竣工された同センターのサロンにはテーブル席にして百人以上収容するが、県人会としてはめずらしく冷房設備が整っている。青年部が独自に購入したプロジェクターとスクリーンが初お披露目され、母県の紹介ビデオが大画面で上映された。
 当日、八十九歳の誕生日を迎えた会員、遠藤フミコさん(アチバイア在住)を囲んで、集まった約百人がパラベンスを歌うなど、なごやかな雰囲気で一日を過ごした。

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