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初めての大学対抗戦=サンカルロスUSPで開催=40校から代表選手=剣道

2006年2月1日(水)

 剣道の全伯大学対抗戦が四日、サンパウロ州サンカルロス市のサンパウロ大学で開催される。
 大学対抗戦はこれが初めて。団体戦はサンパウロ、サンカルロスの各キャンパスから五チームが出場するサンパウロ大学他九校がトーナメント方式で争う。
 個人戦にはアラゴアス、ペルナンブッコなどの大学を含む約四十校の代表百十五選手が参加し、大学ナンバーワン剣士を目指す。
 ブラジル剣道連盟の児島修得会長と蛯原忠男審判部長が案内に来社。
 注目の団体戦の行方について、「強豪のロンドリーナ州立大学チームが出場しないので、日系剣士が多いサンパウロ大学が優勢だろう」と予想した。
 また、ダークホースとしてペルナンブッコ連邦大学に注目。「非日系の剣士しかいないが、姿勢も型もきれい。武士道を会得しようという意気込みが違う」と高い評価を与える。
 大学対抗は午前八時に開幕し正午過ぎまで。その後昼食をはさみ、型の講習、段審査、支部総会を予定。
 翌五日午前は二十四回目となる全伯幼少年大会。二十三支部の選手が出場し、午後からは居合、剣道型、杖道のデモも行なう。
 児島、蛯原の両氏によると、ブラジルの剣道人口は二千人ほど。映画「ウルチモ・サムライ」の影響で増えている。特に最近は非日系の青年剣士が目立つ。
 そうした事情を背景に全伯大会も変化の時期を迎えた。「これまでの大会はもっぱら支部対抗だったが、今回初めて大学対抗を行なう。熱戦が期待されるのでぜひ観戦に訪れて欲しい」と来場を呼び掛けた。

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