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東西南北

2006年3月3日(金)

 拉致殺害されたサントアンドレ市のセウソ・ダニエル前市長の遺族は再々死の脅迫を受けて生命に危険を感じるとし、長期間国外へ避難することにした。末弟ブルーノ氏夫妻と子息三人は空路出発した。事件はPTの汚職システムに関係する犯罪だと訴えた長男のジョアン・F・ダニエル氏も近日中に続いて離伯する。ビンゴCPI(議会調査委員会)で証言を行った十月二十六日直後から、脅迫Eメールや死の予告手紙や甥などの誘拐通告が届けられた。これまで市街を通行中にも、不審な未遂事件があったと述懐した。
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 アルコールのガソリンスタンド販売価格がサンパウロ市で一日、予想を上回る一リットル二レアルまで高騰、ガソリンの併用が可能なフレックス燃料車の使用者はガソリンの補給を検討し始めた。ロドリゲス農務相は同日、アルコールの供給国として国際的信用にかかわると、価格高騰について製造業者らに警告を発した。
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 宗教儀式として八歳の息子を裸にして縄でしばり、虐待していた容疑で母親と義父が二十八日夜、サンパウロ市東部グアイアナーゼス区で現行犯逮捕された。大声で少年が泣くのを聞いた近所の住民が通報し、警官らが現場に急行。少年の手首を切り、精霊に生き血を捧げるつもりだったという。
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 国連の報告書によると、やせることを目的としたアンフェタミンのブラジル国内の消費量が世界一になったことが判明。一九九三年の千人当たり一日六・九七錠から〇二年には九・一錠へと増加。不眠やイライラ、憂うつなどの副作用があり、処方せんなしでは購入できないが、友人間の口コミで使用者が広がりつつあるという。

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