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国際図書ビエンナーレ開く=日系も「日本文化」紹介を=アニェンビー展示場で=出展者320、21万タイトルの書籍

2006年3月16日(木)

 二年に一度開催されている図書の大型見本市、第十九回国際図書ビエンナーレがアニェンビー展示場で開かれ、会場(五万七千平方メートル)には二十一万タイトルの書籍がそろえられている。出展者数(出版社・文化団体など)は三百二十人。国内九十人、国外二十人の作家が招待されている。日系では国際交流基金、JBC出版社、生長の家などがブースを設置。日本文化の普及に努めている。
 今年、イミグランテス展示場から会場が移転。期間中、八十万人の来場者が期待されている。
 国際交流基金は出版文化国際交流会と共催で出展。スダメリス銀行、JBC出版社などの協力を得た。展示数は約二百五十冊。「アニメ」、「日本語教科書」、「美術」、「工芸」など日本から約千冊を取り寄せ、棚を入れ替えながら書籍を紹介している。
 組織上、書籍の販売が出来ないため、ワークショップなどを充実。折り紙、生け花教室、ポルトガル語による紙芝居などで来場者を引きつけている。アニメ風の似顔絵を希望者に描くといった企画も。
 書籍購入を望めば、JBC出版社のブースで手に入れることが可能だ。既報(本紙十五日付七面)の通り、真藤典子による『日本名前辞典』(三百八十八ページ、三十八レアル)が発刊された。
 国際交流基金の鈴木セシリアさん(文化事業部職員)は「いろいろな工夫して、各種の企画を練った。日本文化を紹介するよい機会になれば」と期待している。
 生長の家ブラジル伝道本部(岩坂吉彦理事長)は、宣教の中で文書伝道に注力。ビエンナーレは一九九四年からの参加。今回が七回目になる。
 七十平方メートルの出展面積をとり、ポルトガル語を始め、日本語、英語、スペイン語など計四百四十六冊(CDなどを含む)をそろえている。
 このほか岡田茂吉財団がブースを構えているほか、日本語の童話などが販売されていた。アリアンサ・フランセーザ、クルーツラ・イングレーザ、フェデラソン・デ・グレミオス・デ・エディトレス・デ・エスパーニャなど欧州系の団体・出版社が存在感を示している。
 十九日まで。午前十時~午後十時。サンパウロ市サンターナ区オラーヴォ・フォントウラ1209番。入場料十レアル。十二歳以下は半額、六十五歳以上・身体障害者は無料。

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