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早くも100年祭記念事業=日伯フッチサル戦を=南マ州カンポ・グランデ日系が招致=市も挙げて賛意、応援

2006年3月18日(土)

 【南マット・グロッソ州カンポ・グランデ市】当地で二十九日、フッチサルの日本代表×ブラジル代表戦が行われる。日本移民百年祭記念事業の一環である。当地で、日伯両国代表によるスポーツの親善試合が行われるのは画期的なことで、市、州当局も万全の支援態勢をとっている。このイベントを実現させる原動力となったのが、すでに世代交代が終わっている、カンポ・グランデ市内各日系団体の二世、三世の役員たちである。「日本移民百年」が、かれらに強烈に意識されていることがうかがわれる。
 フッチサル日伯代表戦誘致の原動力になった人たちは、つぎのとおりである。中馬パウロ文協会長、島袋ネルソン同副会長、新城テツ・カンポ・グランデ沖縄県人会会長、玉城ジョルジ同副会長(弁護士)、新里イルトン国立南マ州大学医学部教授、福地俊之同大学外国語学科日本語科講師、原田ロベルト日伯活性化南マ州会議所所長、松田アデマル・カンポ・グランデ野球協会会長、山内盛光文協事務局長、中里アセリーノ・ブラジル・フッチサル連盟南マ州支部長。所属団体を横断して、いつも仲良く意思疎通がツーカーの人たちばかりだ。
 試合は、二十九日午後八時から、市内の体育館「グァナンヂゾン」で行われる。第二試合はマ州クイアバ、第三試合はサンパウロが予定されている。「グァナンヂゾン」の入場料収入(の収益分)は、カンポ・グランデの日本移民百年祭典委員会に贈られることがすでに決まっている。
 ネルシニョ・トラド市長、イオシフ・ドミンゴス市議を中心とする市議会、さらに市内の「コレイオ・デ・エスタード」紙グループやTVカンポ・グランデ、ラジオ・クルツーラ、などが、広範囲に支援の輪をひろげ、同地の日系コロニアをオメナージェンしようとしている。
 来市日本代表は、ブラジル人のセルジオ・サポ監督以下十四人、うち三人はブラジル国内(ロンドリーナ、カスカベル)のクラブで研修中。近藤ジュンヤ選手、豊島アキラ選手(以上ロ)、片山ユウキ選手(カ)である。
 一方、ブラジル代表は〇七年のパンアメリカン大会(リオで開催)の候補選手たち。
 カンポ・グランデ市の日系団体において、「一線」を二世、三世たちにゆずった一世たちは、「後継者たちが、しっかりと日本移民百年祭を視野にいれ、団結して、記念事業を展開していくのはすばらしい」と評価している。(勝連ひろし通信員)

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