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大耳小耳

2006年3月23日(木)

 日本語センター定期総会で「教科書はセンターで買ってください」との理事の声に、「本屋より高かったら誰も買わない」との会員の意見。「いろいろな面で、もっと我々現場の声を汲んでほしい」とその教師は温度差を訴えた。そういえば、執行部にずらりと並ぶのは盛和塾ブラジルの面々。稲盛哲学に鍛えられた経営者の発想と、長年清貧に耐えてきた日本語教師たちとはどこか感覚が違うようだ。ただし、現場の声を大事にするのは企業も一緒のはず。不協和音が響く前に〃社内調整〃する腕前に期待したい。
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 今年一月から開講しているサウーデ文協のコンピューター講座。六十代を中心になかなか好評だそうだ。受講者のなかには八十代の一世夫婦もいるそうで、日本にいる孫とメールでやりとりしたいとのこと。手紙のやりとりは億劫でも、メールは気軽に連絡が取れると人気。難しいのでは、と敬遠する年配の方も多いが、案ずるよりは産むが易し、だ。六月には受講終了式を行うという。
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 W杯の年。商魂をたくましくして、このチャンスを最大限利用しようという動きが目立つ。ブラジャーやパンティなど女性下着にブラジル国旗をあしらったのも出てきた。ロンドリーナのラジオ・アナは「金儲けとはいえ、行き過ぎ」と批判したと、パラナ新聞の報道。この硬骨に賛同者はいかほどいただろうか。少なくとも、同新聞の日本語読者は「その通り」と声をあげたようだが。それにしても、下着は着用してしまえば、他人には見えないのにネ。

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