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大耳小耳

2006年3月24日(金)

 本日付六面で紹介した九十一歳のセールスマン、山賀徳二さん。コロニアでは珍しい存在ということで、周囲の人から自分史を綴ったらどうかと提案を受ける。本人には、その気がない。「マラリアの闘病生活など、渡伯当初はいろいろ苦労した。でも、移民の多くが体験したことですから」。あまり過去を振り返らず、これから健康産業に手を出してもう一旗あげたいという。生涯現役を貫く姿勢が、山賀さんを若くしているのかも。
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 リオ州日伯文化体育連盟の鹿田明義理事長は、機関紙『あゆみ』の中で百年祭にふれ、「今年は企画案を再検討し、行動に移さなければなりません」と強い決意を表している。すでにリオ州百周年祭実行委員会も立上げ、移民記念碑の建設計画、『リオ州日本移民史』編纂などを進めている。同地で進められている日系実態調査も九〇%が終了したという。肝心のサンパウロも加速してほしいところだが…。
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 サンパウロ人文科学研究所に派遣される予定だったボランティアが本人の辞退により、派遣が中止になった。書籍などのデータベース作成が目的だったようだが、人文研への派遣中止はこれで三回目。JICA横浜の海外移住資料館が推進している「海外資料ネットワーク」事業に関連して、一月に来伯したJICA担当者によれば、三人が選考中だったようだが…。補欠を送ることは検討されなかったのかな?

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