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百周年協会=SBCで祭典協力呼びかけ=連合会から十五人、連携を確認

2006年3月29日(水)

 ブラジル日本移民百周年記念祭典協会(上原幸啓理事長)は、百周年祭典に関する説明会をサン・ベルナルド・ド・カンポ文化協会会館で開いた。
 吉岡黎明総務委員長、田中洋典祭典委員長、石崎矩之祭典委員の三人が担当する地方での説明会は、今回で五回目。
 会はサン・ベルナルド・ド・カンポ日伯連合会(波多野幸夫会長)の傘下五団体を対象に行われ、サン・ベルナルド・ド・カンポ日伯文化協会、みずほ文化協会、グレミオ・ルージラーモス、パウリセイア文協、サン・ベルナルド・ド・カンポ野球連盟から、十五人の代表者が出席した。
 吉岡総務委員長が百周年協会発足の経緯や現状、現在検討されているプロジェクトなどについて説明、「百周年は誰のものでもなく、全日系人、ブラジル人のもの。出来る限りみなさんにも参加してほしいと思っている」と話し、サンパウロ市や市議会が協力姿勢を見せていることも強調した。
 これに対し、波多野会長は現在検討されている四つのプロジェクトに対する行政の対応を確認したうえで、「あくまでも地域的なもので、他地方に在住している日系人にとってはあまり関わりがないのでは」と話した。
 続けて、「今まで地方に対し何もしてこなかった文協と百周年協会は、別々の組織であるべき」と厳しい見方も示した。
 田中祭典委員長は祭典が行われる当日の動きなどを会場となるサンボードロモの図を示して説明。
 「パレードに参加する人やボランティアを含め一万二千人が実行に必要と考えている。祭典を成功させるため、色々な方法で助けてもらいたい」と協力を要請、深々と頭を下げた。
 「日本側ですでに決まったことはあるのか」「入場料は取るのか」「パラナなどとの連携は図らないのか」など具体的な質問も飛び出し、出席者は真剣な眼差しで説明を聞いていた。
 波多野会長は、「百周年の動きは地元でもよく話題に上るが、具体的な計画は今回初めて聞いた。毎月一回連合会の会議を開いているので、どういう形で協力していけるかこれから検討していきたい」と前向きな姿勢を見せ、百周年協会との連携強化を確認した。
 田中祭典委員長は、「こちらから出向き、説明してこそ分かってもらえることも多い。順次、地方説明会を開催していきたい」と表情を引き締めていた。
 次回の地方説明会は四月一日にタウバテで開かれる。

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