ホーム | コラム | 樹海 | コラム 樹海

コラム 樹海

 政界一寸先は闇―である。あの偽メ―ル問題で民主党の前原誠司代表ら執行部が総退陣を表明し大騒ぎだそうな。事の発端は東大工学部から大蔵官僚になり代議士に当選した若きエリ―ト永田寿康氏の軽率な言動から始まる。元記者を称する怪しげな男からいい加減な情報を掴まされ国会で自民党の武部幹事長の次男を厳しく追及したのはいいが、肝心のメ―ルは真っ赤な偽物▼後日―。永田議員も前原代表も「お詫び」をしたけれども政界や国民からの批判は続く。このために止む無き退陣となったのだろうけれども、これで民主党の再生ができるかとなると、いろいろと難しい気がする。今回のような「事件」もながら、党内にある左右両派の見解や意見の相違をどう乗り越えるのかの大課題があるため―である。国民政党らしさを装うが、労組との関係が根強く旧社会党的な発想や政策が今に生き残る▼昨年の9月―。衆院選惨敗を受けての前原代表の就任は華やかであり、この党に将来も力強く生きる精神を植え付けたように見えた。前原氏は党内刷新を唱え、防衛論議をも堂々と述べた。この人の安全保障論は旧社会党の「非武装中立論」とは真っ向から対立するものであり、石破茂元防衛長官との議論でも―どっちが長官なのかわらなくなるような強い考え方をもっている▼そうした高い政治論も、この醜態で挫折せざるをえないのは真に残念である。今は次期代表選びで大変だろうけれども、候補は小沢一郎氏だけでもあるまい。まさか横路孝弘氏の登場はなかろうが、名副議長だった渡部恒三氏の名も忘れまい。  (遯)

06/04/01

image_print

こちらの記事もどうぞ