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文協図書館「本と百年」キャンペーン――――――「話題の本棚」新設=古本市は5月7日に

2006年4月19日(水)

 昨年末から、〇八年までの一貫計画として「本と百年」改革キャンペーンを進めている文協の図書委員会(宮城滋委員長)では、その一環として五月から古本市を再開する。そのほか、日本で話題になっている新刊本やベストセラーを集めた「話題の本棚」を作ったほか、日常的に所蔵図書の体系化、整理をすすめ、日本移民に関する資料収集を積極的に図っている。
 古本市は五月七日で、本の寄贈者や文協会員は午前八時半から、一般には同九時から入場してもらう。
 新設の「話題の本棚」コーナーには、日本のベストセラーや評判の良著、新刊図書などを集めている。すでに、今日本に必要なのは民主主義より武士道の精神であることを説く『国家の品格』(〇五年十一月、新潮新書)、身近な疑問から会計に関する知識を深める『さおだけ屋はなぜつぶれないのか』(〇五年二月、光文社)などの話題作がならんでいるという。
 現在、同図書館の蔵書は七万冊で、コロニア最大級を誇る。新しい雑誌だけでも月刊・週刊二十種類が購入されているという。以前は、利用するためには文協の会員になった上で図書館の貸し出し料四十レアルも徴収されていたが、今年から文協会費を払っている人には無料で開放されることになった。
 本の整理には、週末などの時間を利用して、本好きなボランティアや有志に集まってもらい徐々に進めている。
 同委員会では、一般家庭に死蔵されている日本語書籍を活性化させ、「日系社会に本を循環させ、良い本をたくさんの人に読んでもらいたい」と考えている。そのために本、ビデオ、DVDなどの寄付を募っている。
 寄贈されたものは、すでにある蔵書との重複、本の状態などを確認・審査したのち、古本市用に回すことがあるので「あらかじめご了承ください」と理解を求めている。
 宮城委員長は「多くの方にご利用していだたきたい」とする。さらに「本などの寄贈とともに本の整理や古本市の手伝いをしてくれるボランティアを募集しています。豊かな読書生活を送れるようご協力をお願いします」と呼びかけた。
 開館時間は平日午前九時から午後七時まで。土曜は昼一時まで。日曜閉館。

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