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東西南北

2006年5月6日(土)

 英誌「エコノミスト」は四日、ボリビアの資源国有化はチャベス大統領にとって縄張り拡大のチャンス、ルーラ大統領には貧乏くじと報道した。英誌によれば、いずれベネズエラとブラジルは衝突するという。チャベス大統領の戦略は、南米のエネルギー供給をコントロールしながら反米同盟を結成、南米諸国を道連れにする考えと見ている。ブラジルの考えは、通商と国際協力で南米のリーダーを目指している。ベネズエラのメルコスル加入は次々と問題を引き起こす。ベネズエラ・ボリビア同盟は、ペトロブラス封じ込め作戦だという。
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 サンパウロ市南部カーザ・ザグランデ区の路上で先月二十九日に乗用車がモトボーイのバイクと接触、転倒して一人が死亡した事件の復讐として、仲間のモトボーイ数人が運転手宅のガレージの乗用車を放火した。運転手の家族は転居を決断。「身の安全を保証するすべがない」と警察。
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 サンパウロ州ソロカバ市で三日未明、五十九歳の男性が女性(24)と大ゲンカの末、自宅に火を放って大火傷を負い、翌日に死亡した。二人は同棲して間がなく、アナルセックスを拒否され、ケンカに発展したという。
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 殺人のえん罪で十九年間勾留された元機械工の男性(57)が四日、月一二〇〇レアルの補償金を州から受け取ることが決まった。男性は一九七九年に殺人容疑で逮捕、六年間勾留されたが、真犯人が見つかったため一旦釈放。しかし三年後、釈放期限を守らなかったとして再び拘束、以後十三年間勾留された。妻子に見放され、拘置所の暴動で両目を失明。釈放後、六〇〇万レアルの損害賠償を求めて州政府を訴え、現在最高裁で審理が続いている。

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